ショッピングモールやディズニーリゾートなどで女子トイレの列を見てゾッとすることがありますが、過去最も酷に見えたのが”野外フェスの女子トイレの列”です。
例年のフェス来場者数を見てみるとどれも数万人単位で、女性ファンのいるバンドが多数出る日は女性だらけ。
ヘッドライナーや旬なミュージシャンの前後の”この時間にゆっくりしよう”という絶妙な時間に限って、女子トイレにはたくさんの女性が並んでいるのです。
女性とフェスに行った際、「自分は男でよかった」と思ったことが何度もあり、野外フェスに限っては”極力女性と行きたくない”というのが本音です。
野外フェスにおける女子トイレの問題。待ち時間をみると女性割引があってもおかしくないレベル
野外フェスの主な会場は大きな公園やスキー場など様々です。
主催者側は大規模なフェスを開催するにあたって、既存のトイレだけでは足りないため、どのフェスでも会場にはたくさんの仮設トイレが設置してくれています。
自分は男性として参加して何度か仮設トイレで用を足した経験がありますが、仮設トイレに「汚い、くさい」「ゴミ箱がない(もしくはゴミがあふれている)」「長蛇の列」というストレスを感じたことがあります。
ただ、男の場合は、臭い=ここに限らず免疫あり、ゴミ箱=普段から別に使わない、長い列=進むのは早い、ということで事なき終えますが、女性視点から見ると絶望的な条件なように思えます。
野外フェスはトイレまでが遠い。並んでも1時間待ちのケースも
野外フェスは数万人規模の人数を収容する巨大な会場なため、ステージのすぐそこにトイレがあるとは限りません。
場所によってはトイレまでの距離が遠いこともしばしあります。
トイレまでの移動だけ20分以上かかることもあり、仮にトイレに到着したとしても途方のない列の長さに絶望することとなります。
女性の連れが列に並んで帰ってくるまで、凄まじい時間が掛かり、予定が狂うということはよくあることです。
2023年のイナズマフェスでは、コロナ明けの最大動員+予定外の寒さで尿意が近い、という条件が重なり、女子トイレが1時間待ちになるという悲劇がありました。
1時間というのは流石に稀なケースですが、基本的に30分前後は見込んで並んでもらうぐらいがちょうど良いです。
移動時間も合わせると合計で40分は覚悟しても良いかも?
トイレが混むのは人気アーティストや、女性ファンの多いバンド・ユニットの出演前後の時間で、タイムテーブルから「自分が女だったらこの時間に飯&トイレだな」と逆算して予定を組んであげるべきです。
悪天候でトイレが汚い&ゴミが溢れてる問題
野外フェスは不思議と悪天候と重なることが多いです。
特にフジロックは嵐のイメージが強いですよね。
悪天候の仮設トイレに行くと、トイレ周辺がドロドロで悍ましい光景になっており、男性も躊躇するレベル。
女性たちがトイレを発見した際の「うわっ」という心の声がこちらまで聞こえてきます。
おそらく、中の光景は男性よりも比較的にマシだと思いますが、トイレのゴミ箱がない(女性だけある?)ケース、あってもゴミが溢れてるケースを想像すると可哀想です。
ゴミ箱が必要な日だった場合、自分でそのゴミを何とかしないといけないそうで、そこの苦労は分かってあげれません。
パートナーの男性からフォローできることは1つもないと思って良いでしょう。
トイレットペーパーがないことを想定して赤ちゃん用お尻ふきを持参する女性
また、さらに深刻な問題なのはトイレットペーパー不足です。
おそらく、男性よりも女性の方が多めに常備されていると思いますが、それでも1日の利用者の数を想定すると足りているのか疑問です。
女性の列を見ていると、フェス慣れしたような女性が赤ちゃん用のお尻ふきをポーチから出して待ってる光景を見たことがあります。
「あぁ、やっぱり足りてないのか」と切ない気持ちになります。フェスの公式ページにもトイレットペーパーが切れて場合の忠告が書かれているほどです。
フェス慣れしてない女性を野外フェスに放り込んだ場合、こちら側で赤ちゃん用のお尻ふきを用意してあげるのも良いでしょう。(ちなみに100均にあるアルコール入りは肌に悪いのでNGです)
ただ、どのタイミングで渡すのか・・・、良い音楽聞いて気分が上がってる時に、男性から赤ちゃんのアイテムを渡される女性の気持ちを考えると微妙です。
参加前にその女性に声掛けしてあげるのが得策かと思われます。
諦めてオムツを履いて参加する女性もいる
普通に1日参戦してもトイレ問題は深刻ですが、参加者の中には大人用オムツを履いて参戦する気合いの入った方もいます。
オムツを履くほどの人は、お目当てのアーティストを前で見ようと、早い時間から前方を狙ってアリーナエリアに留まっている人ですね。
洋楽のフェスだと、単独の前方エリアが4万を超える(即ソールド)洋楽歌手も登場するので、フェスの機会に前で観ようと体を張る人もいるのです。
また、特にそのようなミュージシャンがいるわけでもない方でも、混む時間前のトイレでオムツを履いて備える方もいるそうです。
トイレに行けずに詐称問題になったケース
2007年に富士スピードウェイで行われた「F1日本グランプリ」では、レース終了後にシャトルバスが交通渋滞にはまり、大雨の中バスが5時間待ちになるという事件がありました。
トイレを我慢できなくなった女性が行列から見える位置から泣きながら用を足す光景があちこちでありました。
大会後に訴訟問題となり、裁判所は主催者に対して、参加者53人に対して約80万円を支払うよう命じました。
オムツを履くというと引かれるかもしれませんが、最悪の事態を想定するとオムツも悪い選択ではないと思います。
女連れには幕張メッセが会場の都市型フェス(CDJやサマソニ)がオススメ
野外フェスでは仮設トイレや、トイレまでの距離や行列の問題がありますが、都心型フェスは比較的快適です。
特に幕張メッセを会場にした「サマーソニック」「CDJ(countdown Japan)」は女性連れにもおすすめです。
トイレの数自体がステージ近くに多く、場所も規則的で覚えやすいので、野外のように目立つ場所や近い場所に人が殺到するような問題はありません。
人気のミュージシャンの前後でも、ちょっとずらした場所に行けばすぐに入れるトイレが見つかります。
女性と幕張を会場にしたフェスに行ったことがありますが、トイレのために20分以上待った記憶はありません。
また、1日目から2日目に映る前に掃除やトイレットペーパーの補充もしててくれるので、清潔感やペーパー問題に巻き込まれることもありません。
都心フェスのデメリットは食事スペースと移動の混み具合
都心の大会場を活用したフェスは、トイレに悩む人の味方です。
しかし、野外とは違ったデメリットも存在します。
まず、野外よりも全体に人口密度が高く、どこに行ってもそれなりゴミゴミした印象です。
食事のスペースも明らかに足りておらず、床で食事をする人も多いです。(野外だと座り込みも味になります)
また、チケットの数もさほど多くないので、人気ミュージシャンが発表されるとソールドになりやすいのもデメリットだと思います。
野外フェスの女子トイレ問題のまとめ
女性のトイレは行列になっていることが多く、トイレの場所の頭に入れて余裕持って行動するべき。
トイレットペーパーが無いことを想定してお尻ふきなどを持つべき。
最悪のケースに備えてオムツの持参も考えても良い。
初心者の女性連れには圧倒的に都心型フェスがオススメ。