2000年代を中心に活躍した伝説のヴィジュアル系バンド”Janne Da Arc”。
ヴィジュアル系というジャンルに属しながらも、ポップで耳あたりが気持ち良いサウンドを武器に幅広いファンを取り込んだバンドであります。
そんなJanne Da Arcにはある都市伝説のような話が存在します。
それは、人気曲「ヴァンパイア」のライブパフォーマンス中に起きたことです。
Janne Da Arcにとって定番のパフォーマンスをしたことで、それを受けた女性ファンがその後に散々な目に遭ったという逸話が存在するのです。
今日はJanne Da Arcの「ヴァンパイア」という曲とライブでのパフォーマンス、そして有名になってしまった”あるファン”の噂について綴ってみたいと思います。
Janne Da Arcの名曲「ヴァンパイア」。LIVEでyasuが客に抱きつきオデコを付け合い頭をクシャクシャ
Janne Da Arcの楽曲「ヴァンパイア」は2003年2月13日に発売されたアルバム「ANOTHER STORY」の12曲目に収録された曲です。
歌詞は楽曲名の通りに、主人をヴァンパイアに見立てたthe・ヴィジュアル系な闇深い表現。
ディープな世界観ですが、伝わるメッセージは「どんな形でもあなたと一緒にいたい」という強い愛を訴えたシンプルな曲。
メロディは骨っぽく素直な疾走感に溢れ、yasuさんの発声の良い声質と艶のあるトーンが手伝ってか、とても聴きやすく、4分26秒があっという間で、何度リピートしても疲れない中毒性ある楽曲です。
「ヴァンパイア」はシングルカットどころか、カップリング曲でもなかったアルバム曲ですが、現在までにJanne Da Arcを代表する良曲として認知されています。
ライブの定番曲であり、「ヴァンパイア」の歌唱時は、yasuさんによる熱烈な密着のパフォーマンスがあることでも知られています。
yasuの同曲の密着パフォーマンスは現在では”ヴァンパイアする”と表され定番化
Janne Da Arcのライブで「ヴァンパイア」が演奏される時、ラストのサビに差し掛かる手前のタイミングで、yasuさんから熱烈な抱擁がされます。
小箱・中箱だと前列、大箱だと通路などにいるファンをランダムに選び、yasuさんの方から身を乗り出し、ファンを強くホールド。
yasuさんはファンを抱き寄せ、自分とファンのオデコや頬をくっ付けながら、
「あなたに抱かれて 胸に爪を立て
こんなにツラいなら愛なんて信じない
忘れられなくて 離れられなくて
あなたの嘘を まだどこかで信じてる」
↑この歌詞を歌い上げ、ファンの頭を優しくポンとして去ります。
そして、センターステージに戻ってラストのサビを歌い上げる、というのが一連のパフォーマンスです。
過去にyasuさんにホールドされたファンの反応はそれぞれで、
・常連ファンがジッと冷静に対応
・若い女が「キャー、キャー」と興奮
↑一番多いのがこのような反応で、男にやって「うわあっ」って言われることもあったそう。
キザなイメージを持たれる演出ですが、そこは生粋の関西人であるyasuさん。
ユーモア狙いだったのか不明ですが、絶妙なファンをホールドして和むこともあったそう。
これらのはパフォーマンスは”ヴァンパイアする”と表され、現在までに参考にするバンドマンが続出。
意外にも女性バンドマンの方がヴァンパイアのオマージュ多い印象。
男バンドマンは間違いないファンをホールドしないと逮捕案件ですし、色々とハードルが高いので納得ですね。
このヴァンパイアのパフォーマンスを巡って、ある都市伝説が存在します。
Janne Da Arcの2005年大阪城ホールでヴァンパイアされた美女が嫉妬の的に
ファンにとってyasuさんにヴァンパイアされるのは夢のような話で、憧れてた女性ファンも多くいました。
過去に大型ライブでヴァンパイアされた女性が有名になり、その女性のライブ後の様子や末路に関して様々な憶測が飛び交いました。
事件があったのは2005年3月27日に行われたLive 2005 “Dearly”の大阪城ホール公演です。
当時のJanne Da Arcにとって地元・大阪城ホールでライブをやることは、1つの目標であり分岐点でありました。
ライズ前からDVD化(映像化)が確定し、メンバーは気合いを入れて挑み、終わってみればインディーズ時代の曲を含む27曲が演奏され、4時間を超える伝説の公演となりました。
1曲目から順調に演奏が始まり、調子良いまま中盤まで駆け抜け、終盤の19曲目の「Judgement~死神のkiss~」の後、事件があった20曲目「ヴァンパイア」がスタート。
「ヴァンパイア」のラストのサビ前になり、いつものようにホールドするターゲットを探すyasuさん。
メモリアルなライブで映像化も意識してか、いつもよりも綺麗めな茶髪ロングヘアーの女性ファンをロックオン。
この女性ファンは、自らもyasuさんの腕を触りにいくという予想外の動き、yasuさんは中途半端にならないように彼女の腕を背中にやります。
いつものようにオデコを合わせて歌い上げるyasuさんですが、女性の腕の位置の関係か、いつもよりも激しく抱擁してるように見えます。
離れる間際にはミュージカルのヒロインと王子様のように見つめ合い、放心状態。
結果、映像化される公演においては100点満点なリアクションでありました。
本公演がDVDされ、カラオケの「ヴァンパイア」に映像が使用されると、女性は瞬く間にファンの間で有名になりました。
ライブから20年以上経った今も、”ヴァンパイアの女”といえば彼女のことだと分かるほど、同曲のパフォーマンスの象徴的な人物となりました。
ヴァンパイアされた女の末路に都市伝説が乱立。”失神&病院搬送”、”終演後に囲まれ暴行”、”誹謗中傷に病み自殺”
2005年の大阪城ホールでヴァンパイアされ100点満点なリアクションをした美女。
その後にDVD化、カラオケ映像によってJanne Da Arcファンの間で有名になり、多くの噂が掻き立てられました。
主に言われていたのが、
・ヴァンパイアされた後に失神して病院に搬送(もしくは亡くなった)
・ライブ終演後に嫉妬に狂ったファンに囲まれて暴行を受けた
・日を改めてファンが彼女を捕まえて暴行
・映像化後に有名になってネット上で誹謗中傷され病んで自死した
・映像化後に有名になってファンにターゲットにされて追い込まれて病んで自死した
↑などです。
2005年当時はネット社会は現在よりも閉鎖的で、噂や都市伝説を精査するコンテンツが皆無で、一度叩かれた一般人は泣き寝入りするしかない時代でした。
熱狂的なファンを多く抱えるJanne Da Arcにあって、嫉妬の的になった彼女は、相当に叩かれていました。
嫉妬の感情だけでなく、ライブに関わったスタッフが後日談に、
”女の人の手でイヤモニ外れてドラムの音聞こえなくて歌うの大変だった”
と話したことで、”yasuに迷惑をかけた”と彼女を責め立てる声もありました。
ヴァンパイアの女の末路の真相は?現在の若者は肯定的な反応
都市伝説の嫉妬による暴行などは事実ならニュースになるのでガセネタで間違い無く、信じてる人はいません。
どちらかというと、ネットで誹謗中傷された後のことが気になります。
たまに”知り合いだけど気にしてないよ”、”知り合いだけと病んで大変だった”など、嘘か本当か分からない書き込みが相次いでいました。
どの説が真実かは不明ですが、
気にしてない>誹謗中傷されて病んだ>病んで自死した
↑この中のどれかだと思われます。
当時は噂を訂正することが難しかったですが、誹謗中傷が起きてる場所も一部掲示板のみで今ほど広がる火力はなく、本人がそこを気にしなければ無傷というケースもあります。
何もなく、現在も幸せに暮らしてる可能性も十分にあります。
現在は伝説の”羨ましい美女”として人気者
令和の時代になってショートムービーを気軽に投稿できる時代になると、例のヴァンパイアのワンシーンは多くのユーザーに投稿されました。
その頃にはJanne Da Arcは解散し、yasuも活動休止、若い世代が平成のV系文化を傍観するだけの時代となっていました。
ヴァンパイアの女のショートムービーのコメント欄は、楽曲の良さやyasuさんの乱れない歌唱力を讃える声、女性に関しては”羨ましい”と素朴な声ばかり。
たまに、当時の都市伝説に触れるコメントもありますが、大抵は彼女を心配する声で、今さら彼女に対する誹謗中傷は一切ありません。









コメント