ヒステリック・ブルーのリーダー兼ギタリストとして活躍されたナオキさん。
2004年にわいせつ罪などで逮捕され12年服役し、2016年に出所。
出所後は順調に社会復帰に向けて動いていましたが、2020年に再犯。
波乱万丈な人生を歩むナオキさんですが、最初の逮捕と2度目の逮捕の犯行内容や刑期、状況について整理してみたいと思います。
ヒステリック・ブルーのナオキの逮捕前後からの経歴。出所後にすぐにワイセツ未遂で逮捕
ヒステリックブルーのナオキさんが最初に逮捕されたのはバンドが活動休止した翌年2004年が最初です。
2006年に山形刑務所に収監され、2016年中に出所。
出所後は社会復帰を果たしていましたが、2020年7月に再び性犯罪を犯し、9月に2度目の逮捕となりました。
2001年 | 自殺未遂 |
2003年6月17日 | ヒステリック・ブルーが活動休止 |
2004年3月 | 強姦・強制わいせつ容疑で1度目の逮捕。15歳〜20代(女装男性含む)9人の対して犯行。 |
2006年5月 | 控訴審で懲役12年に減刑され、上告棄却により確定。山形刑務所に収監。 |
2006年6月 | 強姦・強制わいせつの罪で懲役12年の実刑判決 |
〜2016年9月 | 山形刑務所を出所。フェミニストを装って活動。屋根などを修理する仕事を始める。内縁の妻を持ちベンツに乗るなど裕福な生活。 |
2020年7月6日午前2時 | 埼玉県朝霞市の路上で23歳女性に背後から近づき口をふさいで胸を触ろうとするも抵抗され逃走。 |
2020年7月11日 | 弁護士を引き連れて自首。自首後に山梨県甲府市朝気に引越し”蒼井”の偽名使用 |
2020年9月月23日 | 示談成立も出頭要請に応え強制わいせつ致傷の疑いで2度目の逮捕 |
2021年11月24日 | 懲役1年2月(求刑・懲役1年6月)の判決 |
ナオキは嫁の妊娠中に強姦や強制わいせつを9件。田園調布で新婚生活を送っている最中の逮捕劇
ナオキさんがリーダー兼ギターを勤めていたバンド・Hysteric Blue(ヒステリック・ブルー)は、1999年1月にリリースした2ndシングル「春〜spring〜」の大ヒットでブレイク。
1999年にはNHK紅白歌合戦にも出場し、知名度を上げました。
順調にスターダムへの道を進むと思われましたが、2001年にナオキさんが自殺未遂騒動を起こします。
それも関係してかヒステリックブルーは2003年9月に活動休止。
活動休止後のナオキさんは2004年に交際していた彼女と結婚し、田園調布にて新婚生活をスタート。
嫁さんは第一子の子供を妊娠しており、妊娠を間近に控えていました。
ヒステリックブルーもしばらく後に再結成する予定でした。
しかし、2004年3月にナオキさんが強姦・強制わいせつ容疑で1度目の逮捕。
逮捕当時の苗字が「赤松」になっていたのは、当時の結婚し相手側に婿入りしていたせいです。
この逮捕が原因でヒステリックブルーは解散を発表し、嫁さんとも離婚することとなりました。
ナオキの1回目の逮捕の犯行内容。15歳から20代の女性や男性9名に性的暴行
2004年に強制わいせつ罪で逮捕されたナオキさん。
バンド休止後の2003年から2004年までの犯行の内容はとても卑劣でした。
↓主なナオキさヴァ犯行内容は以下のようです。
・路上で押し倒しそのまま行為に及ぶ
・マンションの共用通路に侵入して住人の女性を襲う
・路上で背後から女性の局部をまさぐって淫部を口に咥えさせる
・写真を撮影し脅し同じ相手に4度も性的暴行
↑このような行為を15歳から20代の女性ら9名に行い、中には女装をした男性も被害に遭っていたようです。
逮捕に直接関わったのは路上での行為に及ぶ犯行で、バンド解散から数カ月の間に起こした事件の数は10を超えました。
同じ相手4度の犯行の被害者は女子高生で、刃物で「騒いだら◯すぞ」と脅して行為に及び、写真を撮影しその後も慢性的に襲っていたとの驚きの犯行です。
確認されているのはあくまで9名なだけで、実際はもっと被害者がいるのでは?と余罪が疑われていました。
引っ越す前の犯行は主に目黒区で、引越し後の犯行は田園調布が中心でした。
逮捕後に奥さんはナオキを支えると宣言するも離婚
ナオキさんが犯行に及んだ2003年当時、妻と結婚したばかりの新婚であり、しかも妻のお腹には子供がいました。
ナオキさんは逮捕後の裁判で、
「妻が妊娠中で性交渉ができなかったので犯行に及んだ」
と減刑を求めていました。
当初、結婚したばかりの奥さんは逮捕後もナオキさんに寄り添って支えると宣言。
東京地裁で懲役14年の判決を受け、2006年5月に控訴審で懲役12年に減刑。
上告棄却により10年以上の懲役が確定すると、裁判後に奥さんと離婚し、当然ながらも子供とも離れ離れになることになります。
ナオキは山形刑務所に収監。キリストを信仰し性犯罪治療プログラム「R3」を受講
ナオキさんは2006年5月から山形刑務所に収監されました。
2016年の出所間近に、ナオキさんが服役中に書いたとされる手記が月刊誌「創」に掲載されました。
そこには刑務所の中でキリスト教を信仰し始めたことや、性犯罪の治療のための通称「R3」というプログラムを受講したことが綴られていました。
仮釈放の許可が降りなったことなどもあったそうですが、出所後に再犯があったということで、その刑務所の決断は正しかったと言えます。
ちなみにナオキさんが収監されていた頃ネット上に、
・刑務所で虐められて何度も転所した
・印税で何もしないで食べれると自慢していた
・”出てもまたやっちゃうかも”と発言した
などのコピペがありましたが、それはソース不明で作り話だと思われます。
出所後のナオキは本名”赤松直樹”から”二階堂”へ改名し埼玉県で内縁の妻と暮らす。フェミニストとしても活動
直樹さんは2004年に山形刑務所に収監され、刑期12年を務め、2016年に出所。
出所後は埼玉県に移り住み、美容師をしてる内縁の妻を持ちました。
手記で女性には困らなかったという記述通りに、逮捕前後も自分を愛す女性を獲得してることから、生粋の”モテる男”であったことには間違いないようです。
2004年の逮捕時の本名は当時の妻の旧姓”赤松”でしたが、出所後の苗字は”二階堂”となっています。
婿養子で”赤松”だったのが離婚して旧姓”二階堂”に戻ったのか、もしくはそこから再び改名したのか、そこの詳細は不明です。
出所後にフェミニストを装った活動。現在の変わらないナオキの姿がネットに出回る
ナオキさんは2016年に出所して以降、フェミニストを装って活動していたという事が判明しています。
フェミニストとは、女性の権利を認め、雇用、給与、地位など男女平等と多様性を志向する人のことを指し、女性を苦しめた前科のあるナオキさんが名乗ることに違和感があります。
ナオキさんはTwitter上で「@maggy_xyz」というアカウントでフェミニストの活動をしていました。
しかし、すぐに元ヒルブルのナオキであることが特定されると、投稿は非公開となりました。
あるフェミニスト集会に参加した現在のナオキさんの姿が発見され、その姿はすぐにスクショされネット上で拡散されました。
当時、すでにアラフォーだったナオキさんですが、若々し、20代の頃と大きく印象が変わらない印象でした。
卑劣なことをして女性を傷つけたナオキさんがフェミニストを名乗ることに、当時は批判の的でした。
しかし、フェミニストの思想を持つことで、もう2度と同じ過ちを繰り返さないという、ナオキさんなりの決意の現れだったのでは?との見方をする人もいました。
痴漢未遂で2度目の逮捕。弁護士と自首後に示談。山梨に移住し”蒼井”の偽名も逮捕
社会復帰に向けて順調に動き出してると思われたナオキさん。
しかし、2020年9月23日に強制わいせつ致傷容疑で埼玉県警朝霞署に逮捕されました。
ナオキさんの犯行は、2020年年7月6日深夜午前2時過ぎでした。
直前に現場付近のラーメン屋で酒を飲んでおり、酔っ払っていました。
埼玉県朝霞市北原二丁目の第七小学校横の路上で、帰宅途中だった20代女性にわいせつ目的で近づいて背後から口を塞ぎ、胸を触ろうとしたそう。
女性が声を上げて抵抗したためもみ合いになり、そのまま押し倒して女性の右腕肘あたりに怪我を負わせ、そのまま逃走。
事件から5日後の7月11日に弁護士を同伴して自首。
取り調べに対して「胸を触りたかった」と犯行と認めました。
その後に警察の調査から9月23日に出頭要請があり、正式に逮捕となりました。
被害女性と示談が成立も逮捕。報道で苗字が”二階堂”に改名が知れ渡る
出頭後、ナオキさんは山梨県甲府市朝気に引越し。
山梨でのナオキさんは”蒼井”という偽名を名乗り、屋根を修理するような建築系の仕事をしていたそう。
20代前半の美容師の内縁の妻も一緒に暮らしており、家にはベンツの白のステーションワゴンと、もう1台あり、裕福な生活をしていたようです。
山梨では近所の方と交友を持ち、周囲に「早く山梨ナンバーに変えたい」と本当に山梨ナンバーに変えたり、内縁の妻と「早く籍を入れたい」と語ったり、友人らとバーベキューに行ったりしていたそう。
被害者とは示談成立していますが、9月23日に警察の指示通り出頭し逮捕。
逮捕される際、警察署の最寄り駅まで内縁の妻も一緒に来ていたそうです。
2度目の逮捕の事実がメディアで報道されると、苗字が赤松から二階堂に変わっていることや、山梨にいることなどがネットで話題となりました。
なぜナオキは2度目の犯行後に山梨に移住し普通に暮らしたのか?逃亡説、示談の都合説。
気になるのは、なぜナオキさんは逮捕されると分かっているのに埼玉から山梨に移住したのか?ということです。
7月11日に弁護士と自首した時点で、その後の警察で直近で逮捕されることは分かりきっています。
警察側から9月に出頭の指示があると、しっかりと出頭しています。
”もしかして逃亡するつもりだったのでは?”と一瞬思いますが、山梨では周辺住民と仲良くしており、内縁の妻も一緒だったことから、それは考えにくいです。
一番、現実的なのが、出頭する前までに被害者と示談が成立していたということで、その示談の条件の中に、”女性の住んでいる場所から遠くで生活をする”という内容があったのでは?ということです。
性犯罪の示談で、被害者が加害者に引越しを求めることは珍しいことではなく、それが理由の可能性が高いです。
2度目の逮捕は求刑1年2ヶ月。自首+示談済み。裁判官「更生に向けて努力している方向性は間違っていない」
ナオキさんの2度目の逮捕後の判決公判は2021年11月24日にさいたま地裁で行われました。
公判でナオキさんの弁護士は、「女性の胸に一瞬だけ触る意図しかなかった」と、”強制わいせつ罪”ではなく、”県迷惑防止条例違反罪”の適用を主張していました。
しかし、女性の口をふさいでいること、貴重品の入った自身のかばんを路上に置いている点からも、「一瞬だけ触ろうとしたのなら口をふさぐ必要はなく、ある程度の時間、継続して胸を触ろうとしたことが推認できる」とされました。
結果的に「性犯罪に対する規範意識は鈍っており、性癖には根深いものがある」として実刑1年2ヶ月が求刑されました。
この1年2ヶ月の求刑が報道されると、ネット上では「刑期短すぎないか?」と批判の声で溢れました。
しかし、ナオキさんは犯行後に、被害者が警察に通報するより前に自首しており、さらには逮捕されるまでに被害者と示談を済ませています。
減刑のために必要なことは、ほぼ完璧にやりきっているような状況だった上に、あくまで強制わいせつ”未遂”だったことからも、1年2ヶ月の求刑は正しかったと言えます。
公判でも辰哉裁判官は、「あなたが更生に向けて努力している方向性は間違っていない」と、ナオキさんが自身の悪癖に抗う努力をしていることは認めています。












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