スティーブ・フォックスの薬物逮捕と宗教逃亡。現在は音楽と牧師の二刀流

70年代後半
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様々な顔を持つことで知られるゴダイゴのベーシストのスティーブ・フォックス

音楽家としての才能も素晴らしいですが、その他にも牧師や実業家、英会話講師などの多くの仕事を掛け持ちしています。

スティーブ・フォックスさんがどのようにしてこのような経歴になったのか?

掘り下げてみると壮絶な過去を持っていることが分かります。



スティーブ・フォックスは父親がアメリカ人で母親が日本人

スティーブ・フォックスはアメリカ人の父親と日本人の母親の間に生まれた日米ハーフです。

仙台の米軍極東放送でDJやNHKでアナウンサーをしていたアメリカ人と、レコード整理のアルバイトに来ていた日本人女性の間に生まれた、4人兄弟の長男です

日本がGHQの占領が明けた翌年1953年10月3日に、宮城県仙台市に生まれました。

アメリカ人の父親は元々DJとして活動していた人物だったため、子供の頃から多くの音楽に触れることができました。

また、父親は事業で大成功を収め実家は大金持ち。

4歳の頃に一時期はハワイに移り住み、7歳からピアノを習い、12歳で逗子に移住し好きな楽器に没頭するなど、何不自由ない生活を送りました。

日本とアメリカを行き来する生活が続き、日本語も英語も使えるバイリンガルに育ちました。

本名 スティーブ・ヘンリー・フォックス
生年月日 1953年10月3日
出身地 宮城県仙台市
血液型 B型
身長 184センチ
職業 ベーシスト。牧師。実業家。講師。

13歳で父と死別し不良少年になる。大麻の売買で逮捕

裕福な少年時代を過ごしていたスティーブ・フォックスですが、13歳の頃に父親を早くに亡くします

父が亡くなった後は家族で横浜に移住し、本牧にある悪名高い“横浜ハイスクール”(通称・ヨーハイ)に通います。

引越し後は同い年の学生とは遊ばず在日の米軍とばかり関わり不良少年となっていきます。

素行が悪くなると、軍人から大量に大麻を仕入れ、自宅の屋根裏にびっしり大麻を敷き詰め、乾燥させたものを使用と、想像を絶する不良ぶり。

それでも18歳の頃には洗礼を受けてクリスチャンになるなどしています。

その後、横浜市磯子出身のミッキー吉野と出会い意気投合

ミッキー吉野はゴールデンカップスに在籍し、1970年に大阪万博でハモンドオルガンを演奏するなど成功していましたが、同年に大麻で逮捕、翌年1971年にはゴールデンカップスを脱退。

スティーブ・フォックスは10代の頃に一度、薬物関係で逮捕されていますが、おそらく1970年のミッキー吉野と近い時期だと思われます。

スティーブは音楽院入学後にLSD、対人恐怖症、新興宗教

1971年の17歳の頃、スティーブ・フォックスはミッキー吉野と2人で「サンライズ」というバンドを結成。

同バンドはすぐに絶大な人気を集めデビューの話が舞い込みますが、同年9月にミッキー吉野さんがバークリー音楽院に留学するとして流れていきました。

翌年1972年にスティーブは家庭の事情、一家でテキサス引越し、現地でミッキー吉野と落ち合い、スティーブも同じバークリー音楽院に留学しました。

音楽院に入った後、スティーブは自信喪失からLSD、対人恐怖症、またはサイエントロジーはじめ、あらゆる新興宗教を試しました。

スティーブとミッキー吉野の2人は、音楽院時代に”フレッシュ&ブラッド”というバンドに合流

そして、フレッシュ&ブラッドのライブツアーを通じてスティーブさんは映画のような奇妙な体験をすることとなります。

スティーブはアメリカの田舎のコミューンと契約し命掛けの脱出

スティーブとミッキー吉野は”フレッシュ&ブレッド”に合流するとライブツアーに同行。

このツアーでゴーストダウン化した田舎町(マサチューセッツ州ターナーズフォールズ)に訪れると、そこのクラブでグルーピー風の少女たちと仲良くなり、彼女たちにシアターに連れて行かれます。

シアターに行くと、当時にして最高の音響や照明が揃い、内装も床・壁の全面が毛足の長い絨毯貼りという高級感のスタジオがあったのです。

彼女たちの正体はコミューン(小規模な自治地域)のメンバーで、勧誘目的で連れて来られたのです。※コミューン名は「ルネッサンス・チャーチ・コミュニティ」

そこにコミューンの教祖であるマイケル・ラパンゼルが滑稽な姿で現れ

「布教のために、アメリカ中を演奏して回り、世界一のバンドになろう!

この機材も、ツアー用の豪華キャンピングカーも、君たちのものだよ」

現地のプロダクション「グリーン・サムプロダクション」に勧誘

飛行機や楽器屋、専用弁護士を持つコミューンを信用し、ミッキー吉野は4年、スティーブは5年の契約書にサイン

このコミューンでは、後にゴダイゴのドラムとなるトミー・スナイダーと、スティーブの最初の妻となる女性・ミミ(当時コミューンの幹部)に出会います。

コミューンで友達が亡くなり脱走を試みる

1974年頃から2人が在籍していたバンド “フレッシュ&ブラッド” は、コミューンのあるマサチューセッツ州ターナーズ・フォールズを活動拠点とします。

教祖・マイケルがリーダーのバンド “ラパンゼル” にゲスト出演したり、レコーディングにも参加

音楽大学卒業が決まっていたミッキー吉野は”日本で音楽活動がしたい”として、教祖に”またお世話になる”という約束の元に日本に帰る許可を得ました。

ミッキー吉野はスティーヴに「日本で新しいバンドをやろう」と言い残し先に帰国。

残ったスティーヴはコミューンの元で音楽活動を続け、幹部であった女性・ミミと交際

プロ顔負けの高級機材に囲まれての音楽活動に満足していましたが、徐々にコミューンに不信感を抱くようになります。

ある時にコミューンからの脱走を企てた友達が、首を切られた他殺体で発見。

コミューンがカルト宗教集団であることが発覚したのです。

スティーヴも恋人のミミもコミューンにいるべきではないと判断し、2人で逃走を決意します。

日本へ逃走するため、ミミを逃亡させる手段として、極秘入籍し厳重な監視を牽制

スティーブは家族をテキサスに残したまま、妻となったミミと一緒に決死の覚悟でコミューンを脱出し、日本に戻りました。

無事に脱出してゴダイゴに合流し人気バンドマンとなる

極秘結婚したミミと一緒に日本に無事に帰国したスティーヴさん。

その後はミッキー吉野さんのゴダイゴに合流すると、同じくコミューンにいたトミーも参戦。

ゴダイゴが動き出すとすぐにヒットを連発

コミューンで最新の高級機器に触れていたスティーヴはバンドで音響としても活躍

元々、凝り性な性格もあったことから妥協のない音作りを実現させ、NHKでの『ビューティフルネーム』のレコーディングでは機材を全部入れ替えさせたほど。

所属するレコード会社「日本コロビアム」の売上が倍増するなど、バンドと会社に大いに貢献しました。

キリストの宣教師に目覚めてゴダイゴ脱退。その後は牧師と兼業する

ゴダイゴのメンバーとして活躍していたスティーヴ・フォックスさん。

しかし、ファンの自殺をきっかけにクリスチャンとしての布教活動をすることになります。

バンド活動と宣教師の両立、子供も生まれていたものの家庭をかえりみず多忙を極めていたところ、嫁のミミとの夫婦仲が破綻

さらにスティーブ・フォックスが宣教師としても活動してることが明らかになるゴダイゴの印象に影響が出始め、人気低下。

ようやくワーカホリックだった自分に気づき、さらにはアメリカで牧師に「ロックは悪魔の音楽だ」と言われ疑い始め、最絶頂期での突然の脱退

スティーヴの脱退後、ゴダイゴは音響の要を失い音作りに苦労したそうです。

スティーヴ・フォックスの牧師活動は有名。音楽活動を復活させ異色の経歴

ゴダイゴ脱退後、母親の教会の掃除でお金を貯めてアメリカの神学校に進学し、1983年に牧師資格を習得。

以降、キリスト教の牧師としてオープンに活動を続けました。

一時期は音楽活動を休止していまいたが、その後は音楽活動も復帰しミッキー吉野さん関連の再結成には頻繁に選出されています。

牧師としての活動は現在まで一貫して行なっており、仕事の内容としては結婚式場で牧師を務め、一時は出張牧師なども請け負っていたようです。

スティーブはゴダイゴメンバーということもあって非常に人気の牧師だったそうです。

現在は英語講師などの仕事も兼業する

スティーブ・フォックスは初婚のミミと離婚。

2004年に再婚し、当時の結婚式は当時彼が勤めていた福岡市内にある「赤坂ル・アンジェ教会」で行われました

この結婚式ではミッキー吉野やタケカワユキヒデなどのゴダイゴメンバーも集まってくれたそう。

現在は神戸にある「六甲アイランド」に自宅を構えているようで、関西を中心に牧師の活動を続けています。

また、神戸に教会も建てているようで、仲間とともに布教活動を行っているのだとか。

牧師としてだけでなく、音楽活動も続け、自宅の音楽スタジオを使ってアマチュアミュージシャンの後押し。

さらに、牧師や音楽活動だけでなく、学研のオンライン英会話サービス「Kimini」で講師も務めています。

スティーヴの英会話レッスンは自由に英会話を学べる「フリートーク」という形が特徴。

ゴダイゴの曲を使って正しい英語で歌える教材なども手掛けているのだそうです。

若い頃は色々ありましたが何歳になってもパワフルに働き続けるスティーヴさんへのリスペクトが止みません。

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